icon tedukuri hajimeteno日本の紙をご紹介します。

 

日本の紙

【様々な日本の紙】

日本全国様々な和紙があります。そのなかで、ここでは一般的なものをご紹介致します。

【柄・模様のある紙】

トップ画像 友禅紙・更紗紙 きらびやかな模様が一面にある千代紙。

1.柿渋染め紙 和紙に柿渋を塗ったもの。防水にもなる。空気にふれる事で段々と色が濃くなって来ます。
2.千代紙 木版刷りで模様をつけた紙。江戸千代紙、京千代紙等が代表的。
3.鎌倉彫り風和紙 伝統工芸”鎌倉彫り”を模した和紙。
4.胡粉染め(朱)胡粉という粉に色を付けて、和紙に塗ったもの。マットな質感が特徴的。
5.胡粉染め(漆黒)4.のマットな黒バージョン。
6.金紙 金色の金属粉を和紙に塗ったもの。
7.板目和紙 和紙を乾かす時に、木目のはっきりした板に貼付けてわざと跡を付けたもの。
8.水玉 紙を漉いている際、上から水を撒いて水玉にしたもの。
9.大礼紙 単色の和紙に毛(白い糸の繊維)がまばらに入ったもの。
10.木版和紙 版木が小さいため、この和紙で大きいサイズはない。
11.茶入り和紙 緑茶の葉っぱを入れ込んだ和紙。ほのかに緑色。
12.縮緬和紙 布のちりめんを模した和紙。柔らかさが特徴。
13.落水紙 とても薄く、細かい穴が開いた様な和紙。主にコラージュ等に使われる。
14.桐紙 桐を薄く鉋で削ったものを和紙で裏打ちしたもの。
15.出雲板紙 板締め和紙。(折りたたんで染めた装飾紙)
16.出雲板紙 板締め和紙。
17.墨流し和紙 日本のマーブリング技法で染めた和紙。墨を一滴ずつ落として広げて模様を作っている。
18.もみ紙 もんでシワを作った和紙。
19.出雲民芸和紙(雲型) 人間国宝・故・安倍榮四郎氏によってあみ出した雲形模様の付いた和紙。三椏紙。
20.出雲民芸和紙(七夕) 三椏紙七夕(カラフルな色紙をカットしたものがちりばめられている)

【無地・生成り】

日本では、楮・三椏・雁皮を代表とした植物を使った紙が和紙として作られています。配合や作り方は各地方で異なり、今現在も様々な用途として使われています。
ここではそのうちごく一部をご紹介いたします。

楮(こうぞ) 三種の中で最も白く、繊維が長くて丈夫。栽培がしやすいため、一番普及している。今の楮はカジノキとヒメコウゾが合わさったものとされ、産地により差がある。

三椏(みつまた) 元々はリグニンが強く赤褐色、クラフト色が特徴だったが、今は製造方法によりクリーム色。毛筆に向いている紙。在来種ではなく、中国に渡っていた僧侶達に寄って伝えたとされている。

雁皮(がんぴ) 平滑で半透明。希少性が高い素材で、高級本に使われた。栽培が難しく、日本にしか自生しない植物。

楮>三椏>雁皮の順に繊維が長くて丈夫。

21.出雲藁半紙 藁が漉き込まれた和紙。生成り、白とある。
22.典具帖   薄くて柔らかさのある和紙。今は、修理等に使われたりしている。
23.出雲三椏紙 出雲の三椏紙。
24.小川和紙 埼玉県小川町で漉いた和紙。楮紙。
25.軍道紙 東京都あきる野市の伝統工芸和紙。楮紙。
26.雁皮紙 日本固有の植物『雁皮 がんぴ』ですいた紙。薄くてシャリシャリした質感。
27.トルンシーツ 和紙の良さを生かして開発された特殊和紙。汗などの匂い消しや消毒機能を添えつつも、マイナスイオンや遠赤外線が発生し、堅牢さのある紙。主にベットカバーとして使われています。本を包むシーツとしてもおすすめ。
28.ウコン紙 和紙の良さを生かして開発された機能和紙。ゼオライトやウコンを入れることでカビ防止など保存目的として使われています。引き出しや本棚の下敷きとしてもおすすめ。
29.水彩紙 ふかふかした紙の質感を生かした、水彩などの作品に使われている和紙。
30.苧麻紙 沖縄県宮古島市で作られていた苧麻(ちょま)を入れた紙。写真にあるのは復元した生成と白いものです。

【その他】

ユニークな形のものをご紹介します。

1.扇形 扇を広げた形に漉いた和紙。主に、絵や歌(文字)を描いて飾るためのもの。
2.短冊形 短冊状の和紙は、短歌や俳句を書く時に用いる。また、表装や額装して飾ったりすることもできる。
3.活版 おまけ画像です。和紙に、活版で印刷しました。味わいがあります。